埼玉県春日部市

戸田行政書士事務所

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★遺言等とペット★

 近年では高齢化社会となり、「自分に万一のことがあれば、残されたペットは…。」と心配されている高齢者の方が多くいらっしゃいます。残されたペットは引き取り先がないために、大変残念なことですが、最悪の手段を取られる場合も多いです。

 また、特に一人暮らしの高齢者の方の中には、「ペットに財産を残したい。」と希望されている方もいらっしゃると聞いています。

 このような高齢者の方々とペットたちを守るためにも、相続・遺言の方法は有効です。

 

 現在の民法では、「相続できるのは人間だけ」と定められているため、ペットに財産を相続させることはできません。そこで考えられる手段は、信頼できる人あるいは団体に、財産を相続あるいは遺贈する代わりに、ペットの世話を任せる方法です。民法で言う「負担付き遺贈」で、「世話等をしてもらうことを条件に財産を譲る」やり方です。相手は、法律上の相続人だけでなく、それ以外の親族・他人・団体でも可能です。

 そのためには、その旨を書いた遺言書を生前に残しておくことが必要です。遺言自体は相手の合意がなくても一方的にできますが、相手にも拒否権がありますので、確実に世話を任せるためには、生前の話し合いが不可欠と思われます。


 遺言と似た方法に「死因贈与」という方法もあります。これは、万が一のことがあったときから有効となる「契約」なので、「双方の合意」が成立の条件です。したがって、遺言よりは世話等を確実にしてもらえる可能性が高いと思われます。

 また、生きていても、健康上やその他の理由で世話がどうしても無理になった場合には、「生前贈与」の手段で、生きているうちに「飼育費等の財産を贈与する代わりに、ペットの世話を依頼する」契約を信頼できる人・団体と結ぶ方法も考えられます。

 

 しかし、ペットの世話を任せられるような、信頼できる人・団体がいない方が多いと思います。そのような方には、近年では「信託」の方法があります。まとまったお金が必要ですが、専門のNPO団体を通じて、信頼できる事業者に世話を依頼できます。

 ただ、この方法は歴史が浅いため、こうしたNPO団体や実際に世話をする事業者は、まだまだ少ないのが実情です。

 

 相続・遺言業務に代表される、さまざまな形での高齢者社会への対応も、行政書士の業務です。当事務所は、高齢者の皆様とペットたちのために全力で頑張りますので、何なりとご用命ください。